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30代は薄毛・抜け毛が進行する?予防と対処法を解説

30代

30代は貴重な人生経験を積んだ20代に続いて、仕事でも家庭でも多くの充実感を味わえる世代です。まだまだ若い世代の部類に入りますが、この年代から少しずつ抜け毛が増え、薄毛の症状が出てくる人も多くなります。

30代で抜け毛や薄毛の症状が進む理由はいろいろ考えられますので、本章ではこの世代でなぜ抜け毛・薄毛が進行するのか、予防と対処法と合わせて解説していきます。


30代のリスクその1:仕事上の負担が増える

仕事

多くの人は10代あるいは20代で新入社員として働き始めますが、右も左もわからない若輩者として、周囲から存分なサポートと配慮を受けられます。諸先輩や上司の手厚い支援を受けながら「分からないのが当たり前」「失敗して当たり前」の前提で教育されることになります。

取引相手や仕事相手との折衝・交渉、あるいはプロジェクトなども、成功体験を積ませるためのお膳立てをしてもらえることが多いと思います。これが30代ともなれば、こうしたサポートや配慮はまず受けられません。「もういい年なんだから分かって当たり前」「ミスはあなたの責任」として、一人前であることが前提で物事は進められます。

仕事上のプレッシャーはかなり強いものになるでしょうし、今度は自分が後輩の先輩として見本を見せなければならない立場になります。自分の仕事は滞りなく進めることが当たり前で、失敗は許されません。上司からの目も厳しくなりますから、30代は働き盛りの世代として精神的、肉体的な負担が増します。

要領の良い人は上手に切り抜けることができるかもしれませんが、昨今はリスク管理の面で余剰人員をできるだけ採用しない企業が多いので、社員一人にかかる負担が増えることはあっても減ることはないでしょう。

少しずつ負担が増していく中では、どうしても自分の生活が圧迫されますから、生活習慣が乱れがちになり、体のメンテナンスにかける時間や手間も少なくなります。

肉体的な負担も育毛力を落とす要因になりますが、過大なストレスは男性ホルモンを多く分泌させますので、AGAの原因になるジヒドロテストステロン(DHT)を増産させて抜け毛・薄毛のリスクを高めることになります。


30代のリスクその2:家庭環境の変化

生活していく上では仕事が第一義的に必要ですが、充実した人生を送るためにはプライベートな空間となる家庭環境も大切な要素となります。30代は結婚・子育て世代ですから、家庭環境に大きな変化が起きる時期です。

どうしても仕事を優先しなければ生活が成り立ちませんから、そのしわ寄せが家庭環境に影響を及ぼし、家庭不和の原因になることもよく聞かれます。子供が生まれた場合、夫婦共働きで夜泣きする赤ちゃんの面倒を見るのは本当に大変です。

睡眠も十分にとれず、体調を崩すこともあるでしょう。子供がいない場合でも家庭環境の変化は少なからず心身の負担増となりますから、こちらでもやはり肉体的・精神的なストレスが抜け毛を増長し薄毛のリスクを高める可能性が出てきます。


30代のリスクその3:生活習慣の悪化

上述したリスク1と2は、長期的に生活習慣の悪化をもたらすことになります。自分の生活を顧みる余裕がないと、健康的な生活を維持する余裕がなくなり、発毛力・育毛力を低下させてしまうことになります。例えば喫煙習慣のある人は、ストレスでたばこの本数が増えるかもしれません。

喫煙は体中の血管を収縮させる作用があるので、頭皮の毛細血管を血行不良状態にして毛根を苦しめます。たばこは習慣性が強いため、常時血流が悪い状態が維持されるのが厄介なところです。同様にお酒の量が増えると健康を害しますが、深酒をするとAGAの原因物質であるジヒドロテストステロン(DHT)を増やしてしまいます。

睡眠が十分に確保できなければ、成長ホルモンがうまく分泌されず、健康な髪を育てることができません。その他、運動不足由来の血行不良なども相まって、育毛環境として総合的に悪い方向に傾きやすいのが30代の特徴といえるでしょう。


30代抜け毛・薄毛の予防と対処法は?

まずはストレス源となる仕事や家庭の負担をできるだけ少なくするために、周囲のサポートを積極的にお願いしましょう。仕事上なら同僚や上司、あるいは後輩も上手に使って、自分に負担が集中しないように上手に立ち回ることが大切です。

家庭では配偶者はもちろんですが両親や義両親、必要であれば友人の手も借りて、子育ての負担を緩和しましょう。余裕を確保することで生活上の不摂生を見直す機会を作り、改めて健康的な生活を確立する努力が求められます。

抜け毛の予防には市販の育毛剤を試してみても良いと思いますが、一度減ってしまった毛量を市販薬で回復させるのは困難です。

医師が処方する治療薬であれば、効果的に毛量を回復できます。ある程度薄毛が進んでしまったら、市販薬で時間とお金を浪費する前に医師に相談されることをお勧めします。


まとめ:環境に流されず積極的に生活を見直すことが大切!

仕事や生活上のストレスはどこの家庭でも存在しますが、なるがままに任せていては状況の改善は望めません。昨今は必要なシーンで、上手に助けを求められない若者が増えていると聞きます。

必要な助けを求めることは恥ずかしいことではありません。仕事でも家庭でも、孤立しないで周囲のサポートを積極的に求める姿勢をもってください。

当院にも30代前後の若い世代の患者さんが多く通われています。医療面のサポートがあれば、抜け毛・薄毛の悩みに効果的に対処することが可能です。

気になることがあれば、ぜひ一度当院の無料カウンセリングにお越しください。