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若はげになる原因は身近な癖が原因?今すぐやりたい対策方法とは

悩む男性

薄毛は年齢を重ねた男性だけの悩みではありません。近年では20代や30代、さらには高校生すらもいわゆる若はげで悩んでいる若者は多いのです。今回の記事ではどうして若はげが起きてしまうのか原因を中心に解説し、あわせて若はげを改善するための予防方法や対策をご紹介していきます。


そもそも薄毛になる原因とは

原因

薄毛とは年をとってから起こるものというイメージが強いですがそうではありません。男性が薄毛になってしまうのは、頭皮にある5αリダクターゼという酵素と男性ホルモンの一種であるテストステロンがくっついて、強力な男性ホルモン(DHT)が悪影響を及ぼしているためなのです。

髪の毛は一定の成長サイクルを通じて自然に抜け落ちていきますが、DHTは生えたばかりの髪の毛であっても「抜け落ちろ」という指令を出し、髪の毛を抜けさせていきます。この指令が増えることにより髪の毛が生えるよりも抜ける数が勝り、薄毛になってしまうのです。


若はげが起きる原因

若い人が薄毛になる、いわゆる若はげはDHTが急激に増えることで抜け毛が多くなってしまうことがあげられます。しかし若はげは単に男性ホルモンが直接の原因になって引き起こされるだけでなく、別の要因の可能性もあります。


若はげの原因:ストレス

近年では社会人だけでなく人間関係からくるストレスは高校生などの学生にも密接に関係しており、ストレスによって若はげを引き起こす原因になりやすいです。ストレスは心理的な圧迫、いわば心への負荷ともいえますが、ストレスを感じると人はホルモンをコントロールしている視床下部という脳のパーツへ悪影響を及ぼし、ホルモンの分泌量を誤らせてしまいます。

ストレスも適度であれば健康維持に役立ちますが、毎日ストレスを感じているとホルモンバランスが崩れ、若はげを発症してしまう可能性があります。


若はげの原因:ファストフードの食べすぎ

高校生や20代前半の人は手軽で安いファストフードを食べる機会が多いですが、ファストフードの食べすぎは若はげの原因にもなります。ファストフードの代表格であるハンバーガーはパン(バンズ)、パテ(肉)、チーズなど脂質などが多い食品が多い一方でビタミンなどを含む野菜類がほとんど含まれていません。

脂質はとりすぎると血管を詰まらせる小さな壁ができてしまうのですが、血液は栄養を運ぶための運送屋さんのようなもので、血液を流れる血管が詰まると栄養が運ばれにくくなります。髪の毛を生やすためにもたんぱく質などの栄養が必要ですが、栄養が頭皮に届かなくなれば髪を生やす元気がなくなり薄毛が進行していきます。


若はげの原因:頭皮を傷つけている

若い人であればワックスなど整髪剤をつけて髪のおしゃれを楽しみますが、洗い落とすには時間がかかるので髪や頭皮を強い力で洗ってしまう場合があります。力任せな洗髪は実は頭皮を傷め、若はげの原因を引き起こす場合があるのです。

たとえば爪をたてるように頭皮を洗うと痛気持ちいい感覚としっかりと洗えてる感覚があり、普段からやっている方も少なくないでしょうが、爪による摩擦は頭皮に切り傷を起こしている危険があります。大半は目視できないほど浅くて小さな切り傷ですが、頭皮からダメージになり髪の毛が成長できなくなっていることもあります。


若はげを予防するには

料理する人

薄毛は今や思春期などの若い世代の人でも起こりえる症状なので、自分にはまだ関係ないと思っていてもある日突然若はげが進行しはじめることは十分に考えられます。若はげにならないように少しでも予防したいのであれば、当たり前のようですがきちんとした食生活や生活習慣を守ることが大切です。


イソフラボンをとる

イソフラボンとは大豆食品に含まれている栄養のことで、コスメなどにも含まれる美容成分としても有名ですが、実は若はげ対策にも効果が期待できます。イソフラボンは体内に摂取すると女性ホルモン(エストロゲンといいます)と似たはたらきをすることがわかっており、体内の女性ホルモンの量が増えると男性ホルモンの分泌量をおさえられるのです。

イソフラボンを摂取することでエストロゲンと同様に男性ホルモンの分泌量を少なくする効果が期待でき、日々の若はげ予防として取り組められるでしょう。


ビタミンをとる

ビタミンは肌荒れの予防や疲労回復など健康を補助する栄養ですが、若はげ予防にも役立ってくれます。少し前に『血管が詰まると若はげになりやすい』とお伝えしましたが、ビタミンは血管を詰まらせる壁をつくりにくくしてくれる効果が期待できるのです。

たとえば血管を詰まらせる原因にコレステロールというものがありますが、ビタミンB6やビタミンB12がコレステロールにはたらきかけて壁にならないようにしてくれます。しかし普段からビタミンが不足していると血管が詰まり(動脈硬化)、血液の流れが悪くなるだけでなく健康をおびやかすリスクも高めるため、若はげ問題に限らずビタミンは日々取るようにするといいでしょう。


しっかり眠る

若いとやりたいことが多く、寝る間を惜しんで活動していることが多いです。しかし睡眠と若はげも実は関係があり、睡眠時間が減ると薄毛を引き起こす原因にもつながります。睡眠とは体を休めるだけのものと思われがちですが、体内では細胞が活発化して疲労回復や体の成長を促進させているのです。

もちろん頭皮も睡眠によって成長して元気な髪を生やそうと進化していきますが、睡眠が足りていないと元気な髪を生やしにくくなってしまいます。たまの夜更かし程度であればリカバーしやすいですが、基本は7時間以上の睡眠をとるようにするといいでしょう。


若はげを解決するにはクリニックでの治療がおすすめ

ドクター

若はげの予防方法や対策をいくつか紹介しましたが、残念ながら根本的に若はげを解決することは難しいのが現状です。しかしクリニックで処方される薬を使うことで、若はげの進行を止めたり改善することができます。


治療で若はげが改善できる理由

薄毛の大きな原因はDHTというホルモンが悪さをしているためなのですが、フィナステリドという薬を服用することでDHTがつくられにくくなります。

DHTがつくられる過程はテストステロンと5αリダクターゼが結合するためなのですが、フィナステリドがテストステロンと5αリダクターゼの間に入って結合しないようにガード(阻害)してくれるのです。するとDHTはつくられにくくなるので髪の毛が抜けるリスクが減少し、薄毛の進行をストップできるのです。


ミノキシジルで髪を増やす

フィナステリドはあくまでもDHTの生成を防ぐだけで、髪を増やす効果自体はありません。薄毛が進行している場合、当院ではフィナステリドのほかにミノキシジルという血管拡張作用のある薬を服用し、発毛を促していきます。

髪は頭皮にある毛母細胞などが活発になることで毛が発生しますが、血液に乗って運ばれてくる栄養を吸収してはじめて活発化します。ミノキシジルは血液の通り道である血管を広くすることで運ばれてくる栄養を多くしたり、栄養の運搬をスムーズにすることで毛を生えやすくしてくれるのです。

フィナステリド、ミノキシジルは医師の処方があってはじめて入手できる薬なため、若はげにお困りであれば医師に診てもらうのが一番でしょう。


まとめ

若はげは今や誰にいつ起こっても不思議ではない症状で、日々の生活習慣や食生活が関係しているといっても過言ではありません。「若いからはげない」というのは幻想で「若いからこそしている生活習慣が若はげを起こす」ともいえるのです。当院は若はげを含む豊富な薄毛治療の実績が多数ございますので、ぜひ一度当院にご相談に来られてみてはいかがでしょうか?