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湯シャンで抜け毛が防げる?洗髪について詳しく解説

シャワー

髪について色々と情報を集めている人は「湯シャン」というキーワードをご存じかもしれませんね。湯シャンとは、シャンプーを使わずに洗髪をすることをいい、シャンプー剤による弊害を避けることができるとして一部で話題になっています。

この回では湯シャンにどのような効果が期待できるのか、抜け毛対策になるのかどうか、詳しく見ていきたいと思います。


シャンプー剤の弊害って?

シャンプー

まずは湯シャンが話題になった背景として、シャンプー剤にどんな弊害があるのかを押さえます。一般的なシャンプーには洗浄効果を高めるために、刺激の強い成分が配合されています。

高級アルコール系と呼ばれる洗浄成分は「〇〇硫酸△△」などの名称で配合されていますが、安価な素材のためよく使用される成分です。この成分は洗浄力が強いので、皮脂の取りすぎにつながり頭皮のバリア機能を低下させて頭皮環境の悪化を招く可能性が指摘されています。

その他にもシャンプーには多くの化学成分が入っているため、人体にとっては少なからず負担になります。刺激に負けて頭皮が荒れたり、かゆみなどの症状に悩まされる人も増えているようです。

個人差はありますが、毎日使うシャンプー剤で悩みを抱えていた人にとっては、シャンプーを使わないということを考えるのは自然かもしれません。こうして一部で始まった湯シャンが、認知度を上げてネット上で話題となったわけです。


話題の湯シャンてどうやるの?

湯シャンはシャンプーを使わずに洗髪することになるので、洗浄効果が著しく低下するのが最大のデメリットです。普段外から帰って手を洗う時には、必ず石鹸で丁寧に手洗いをするようにと方々で言われていますよね。

もし石鹸が使えないと病原体を落としきれず、感染症の原因になる可能性があります。頭皮の場合は手のように感染源をばらまくことは少ないでしょうが、自分の頭皮が不衛生になるのは避けなければなりません。汚れを落ちやすくするために、少し熱めのお湯で時間をかけて行いましょう。

頭皮には古くなった皮脂や頭皮の細胞が付着していますから、これらをしっかり洗い流してやる必要があります。爪でゴシゴシこすると傷がついてしまうので、指の腹で揉みこむように洗うイメージで行うのがコツです。


湯シャンが向いている人と向いていない人

湯シャンは一部で好まれていますが、人によっては悪い影響のほうが勝ってしまうため導入を避けたほうが良い人もいます。以下で湯シャンが向いている人と向いていない人について見てみます。


① 湯シャンが向いている人・・

② 湯シャンが向いていない人・・

一つ留意すべき点として、古い皮脂は十分に取り除くべきですが、皮脂の取りすぎは頭皮のバリア機能を低下させることになるので、取りすぎはよくありません。特段の事情がなければ一日に複数回の洗髪は避けてください。


シャンプーを徐々に減らすのも手

いきなり湯シャンに切り替えるのがためらわれる場合は、シャンプーの量を徐々に減らして不具合が出ないかどうか様子を見ていくのも手です。

あるいは通常のシャンプーによる洗髪と湯シャンを、一日おきに切り替えて行ってみるなどの工夫もできます。洗浄が十分にできずにかゆみがひどくなったり、臭いがきつくなるなど不具合が出たら湯シャンの頻度を減らしたり、シャンプーの量を調整するなど自分である程度の調整は可能です。


現状で抜け毛の増加や薄毛の悩みがあるなら

湯シャンはシャンプー剤による負の影響を避けることができる利点がありますが、今すでに抜け毛や薄毛の悩みを抱えているのであれば、湯シャンだけでは解決できません。

人の薄毛のほとんどは体内のホルモンの影響によるもので、頭皮環境が直接の原因になっている薄毛は多くありません。現状で抜け毛の増加や薄毛を自覚しているのであれば、ホルモン由来によることがほとんどですので、専用の治療薬を使わなければ症状は改善しません。

自覚のある人はできるだけ早く医療機関を受診するようにしてください。


まとめ:現状で抜け毛・薄毛を自覚しているなら医師に相談を

この回では一部で話題になっている湯シャンについて見てきました。シャンプー剤の負の影響を受けることがなくなるので、弊害を受けている人にとっては試してみる価値はあるかもしれません。

ただし汚れを落としきれず逆に頭皮環境を悪化させるリスクもあるので、様子を見ながら調整するようにしてください。すでに抜け毛や薄毛の自覚があるのならば、湯シャンでどうにかしようと思わず、迷わず医療機関に相談してください。

当院では一般的な薄毛治療はもちろんですが、頭皮のかゆみや赤みなどの相談も可能です。気になる方はお気軽に無料カウンセリングにお越しください。